【東京・駒沢大学/日本列島パンの旅】概念が変わったジュワっとカリッのフォカッチャ・・フランス語のラジオが似合うパン屋さん
【griotte@東京/駒沢大学】
硝子越しに外からお店の中をのぞく。
そんなに広くはないが外からみてすぐにパンが並んでいるのが分かる。
なんだか少し緊張しながら少し重めの扉を開ける。
お昼過ぎだからか売り切れているパンも多く、陳列棚には余裕がある。
黒に白字のディスプレイカード、レジのお姉さん、そこに並ぶパンが
ついさっきまで歩いてきた大通り沿いとは違う雰囲気を作りだしている。
そう、言うなればフランス語のラジオが似合う、
フランス新聞が似合うそんな空間。
個人的な好みでいうと、上中下でいう中の位置にあるフォカッチャ。
自分からは購入しない、優先順位がそこまで高くはない位置。
自分から購入した記憶がない。
なのに不思議、その日はなんだか魅かれて、迷うことなく
トングでフォカッチャをつかみトレーにのせていた。
フォカッチャサンド。
地下のイートインスペースでコーヒーと一緒に。
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サンドされた生ハムもサラダもひんやりしていて
そして主張しすぎずパンを支えている。
けれど、そこじゃない、感動したのはフォカッチャ。
噛みしめるとオリーブがじわっと出てくる、
同時に上の部分のカリッとした感触が響く。
じわっとカリッが同時に、そして生地の柔らかい部分に
染みわたる感じ。
初めての経験に思わず手にしていたフォカッチャを180度回して見てしまう。
フォカッチャの概念が変わった。
ゆっくりじっくり最後の一口まで味わった。
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どうしてもあの味が忘れられなくて
1週間後、またフォカッチャを買いにお店にいった。
この日も迷うことなくフォカッチャを。
griotte
住所:東京都目黒区東が丘2-14-12
営業時間 8:00~19:00
定休日 :月曜日