✈日本列島パンの旅✈

旅の目的はすてきなパンに出会うこと*すてきパンの発信地

【栃木/日本列島パンの旅】ハード系もソフト系もフィリングが魅力的♪赤いひさしが目印のパン屋さん

【パニフィカシオン ユー@栃木】

 

駅から徒歩5分ほど歩くと見えてくる赤いひさし。

お店の前には車が一台停まっていて、

その車でお店が半分以上隠れてしまうくらい小さなお店。

足元には遠慮ぎみに座ったパンたち。

 

ガラス張りのお店を除くと先客が1名、パンを選んでいるところだった。

 

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引き戸をガラガラッと開ける。

2人並んで歩くのも

狭いくらいの店内で

身体を横にしながらぶつからない様にパンが置かれた台を覗く。

対面式でお店の方にパンを取ってもらうシステム。

 

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端にハードパン、中央に野菜がのったタルティーヌなど

色彩鮮やかなパンが並ぶ。

気まぐれタルティーヌ、だって!

かわいらしい名前に

思わずくすっと笑ってしまう。

どのパンもフィリングが個性的で雑貨屋さんに並ぶ

カラフルできゅんとする文房具みたい。

 

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一番はしっこに2つだけ置かれたかぼちゃの種がかわいいやつ。

プルーンと赤ワインとクリームチーズという

なんとも贅沢な組み合わせのパンに一目ぼれ。

 

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真ん中の切れ目から割ると

中にはプルーンと大きめのクリームチーズが入っている。

ごろっとしたプルーンをかみ締めると甘いワインの香りと味わいが

口の中いっぱいに広がる。

ワインを飲みながらパンを食べているような感覚。

小ぶりだけどこれ1つでリッチな、幸せな気分に…。

 

 

panification U(パニフィカシオン ユー)

住所:栃木県宇都宮市双葉2-9-35 ニュー双葉マンション1号棟 1F

電話:028-658-7120

営業時間:10:00~18:00

定休日:日祝日

https://ameblo.jp/ujiujinopan/

 

 

 

 

 

 

 

【東京・市ヶ谷/日本列島パンの旅】バナナとターメリックが絶妙!外観からステキな秘密工房のようなパン屋さん

 【FACTORY@東京/市ヶ谷】

 

市ヶ谷駅はオフィスと学校が密集し、お昼時になると
サラリーマン、OL、学生が大通り沿いの歩道を行きかう。

35℃を超す炎天下の中
セミの鳴き声もアスファルトに反響して響いて聞こえる。
靖国神社が見えてくると木々も立ち並び日陰に入ると汗がじわっと出てくる。

大通り沿いには飲食店が立ち並び
お昼休みにさくっと入れるチェーンのカフェやコンビニが目立つ。
そんな中、一部だけ違う世界から切り取ってきた様な
白い建物が目に止まる。
そこだけ別世界で、時が止まっている
セミの鳴き声さえも遠のいていく感じがした。

 

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外に並ぶイスも看板も輸入家具屋さんみたいで可愛い。
カラフルなイスとシックな看板が合わなそうで
しっくりきてしまうところが不思議。

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店内は奥にイートインスペース、手間にパンが並んでいる。
(イートインは順番待ちの方が3名)
パンと一緒に置かれている小麦の袋もインテリアになっていて
言うなれば秘密の工房に足を踏み入れた気分。
出来立てのキッシュやサンドも並び目移りしてしまう。

 

メープルピ-カンナッツはほんのりひろがるメープルが心地よい。
メープルは物足りない訳ではなく
パンの小麦の味を邪魔していなくて
鼻から入ってくるメープルの香りに思わず目を閉じる。

 

衝撃的だったのはバナナとカシューナッツ
なんとターメリック味。
疑う気持ち半分でそっと口に入れる。

最初にバナナ、後からターメリックが追いかけてきて
ふっと馴染んでいく。
ターメリックのクセをバナナとナッツが上手いくらいに包み込んで
当たり前の様に調和している。
口に残ることもなく、ついついあと一口と手を伸ばしてしまう。

 

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まさにFACTORY、宝物を見つけたそんな出会い。

 
FACTORY
住所:東京都千代田区九段南3-7-10 アーバンキューブ九段南1F
電話:03-5212-8375
営業時間:[月~金]8:00~22:00
     [土]9:00~18:00
定休日:日曜日
http://www.epietriz.com/factory

【東京・駒沢大学/日本列島パンの旅】概念が変わったジュワっとカリッのフォカッチャ・・フランス語のラジオが似合うパン屋さん

【griotte@東京/駒沢大学

 

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硝子越しに外からお店の中をのぞく。

そんなに広くはないが外からみてすぐにパンが並んでいるのが分かる。

なんだか少し緊張しながら少し重めの扉を開ける。

お昼過ぎだからか売り切れているパンも多く、陳列棚には余裕がある。

 

黒に白字のディスプレイカード、レジのお姉さん、そこに並ぶパンが

ついさっきまで歩いてきた大通り沿いとは違う雰囲気を作りだしている。

そう、言うなればフランス語のラジオが似合う、

フランス新聞が似合うそんな空間。

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個人的な好みでいうと、上中下でいう中の位置にあるフォカッチャ。

自分からは購入しない、優先順位がそこまで高くはない位置。

自分から購入した記憶がない。

なのに不思議、その日はなんだか魅かれて、迷うことなく

トングでフォカッチャをつかみトレーにのせていた。

 

フォカッチャサンド。

地下のイートインスペースでコーヒーと一緒に。

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サンドされた生ハムもサラダもひんやりしていて

そして主張しすぎずパンを支えている。

けれど、そこじゃない、感動したのはフォカッチャ。

噛みしめるとオリーブがじわっと出てくる、

同時に上の部分のカリッとした感触が響く。

じわっとカリッが同時に、そして生地の柔らかい部分に

 

染みわたる感じ。

初めての経験に思わず手にしていたフォカッチャを180度回して見てしまう。

フォカッチャの概念が変わった。

ゆっくりじっくり最後の一口まで味わった。f:id:je_si_ka:20180728184505j:plain

 

 

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どうしてもあの味が忘れられなくて

1週間後、またフォカッチャを買いにお店にいった。

この日も迷うことなくフォカッチャを。

 

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griotte

住所:東京都目黒区東が丘2-14-12

営業時間 8:00~19:00

定休日 :月曜日

 

https://griotte.jimdo.com/

 

 

 

【富山/日本列島パンの旅】カリッとの先に広がる塩が心地よい♪塩パン

【Bakery Bob@富山】

富山駅を下車すると路面電車が走っているのが見える。
車と電車が並走して町中を走る感じは
町と人に交通機関が自然に溶け込んでいる気がしてとても安心する。

そんな路面電車に乗り込みぼっと外を見ると
車も人も近くて、自分も町の中に溶け込めた気がした。

2駅走り奥田中学校前で下車。
すぐに見えてくるのは一軒家が並ぶ住宅街。
町の中を走っていたんだと改めて感じながらまっすぐ歩く。

途中で見えてくる美容室の字体も
シャッターがところどころ覗く商店街もなんだか懐かしく、味がある。

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途中にあるお店の案内板を頼りに進むと
丸いお店のマークが見えた。
どんどん進むとパラソルも見えてくる。


重々しいドアと日よけの布が
店内に何か、宝物でもありそうな
ワクワクした気分にさせてる。

ゆっくりゆっくり扉を開けると
いらっしゃいませという声とともに
かごに置かれたパンが出迎えてくれた。

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パンは四角いかごに入れられ、低い位置にに並んでいる。
斜め上から全てのパンを見れる角度がたまらない。
ハードパンには見えないまあるいパンがまた可愛い。

小ぶりの塩パンは上のカリッとしたところを噛むと
塩が上下から染み出て口の中に広がる。
このパンは塩以外考えられないと言いたくなるようなバランスの良さ。

 

 

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お会計を待つ間、ふと店内を見渡すと
ジャムや食器が並んでいる棚を見つけ
パンに夢中になっていた自分に気付いた。

 

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Bakery Bob
住所:富山県富山市奥田双葉町12-35
電話:076-444-2456
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜・月曜・祝日

https://tabelog.com/toyama/A1601/A160101/16000487/

 

【石川/日本列島パンの旅】ゴツゴツしたハードパンが美しい!稲道を抜けた先にある納屋のようなパン屋さん

【月とピエロ @石川】

前日にお店に電話をしたら、ご丁寧に教えてくださった。

オープンの8時にはすべてのパンを揃えるようにしています、と。

朝5時半に起きて金沢駅前のホテルを出発、電車に揺られ目指すは能登二宮駅。

降りたのは私だけで思わず駅名を二度見、

間違っていないことを確認して誰もいないホームに降りる。

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Googleマップが正しければ20分くらいでつくはずだと歩き始める。

見えてくるのは稲、稲・・・

照り返しが強い太陽と優しすぎるくらいの若干の風を感じながらまっすぐ進む。

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途中、Googleマップ上ではあるはずの道がなかったり、

砂利道が続いたり、

そんな町の中に溶け込むように建っているお店。

 

納屋を改装したような雰囲気で、まさかパン屋には見えない外観が

またワクワクさを掻き立てる。

 

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ガラガラと横に引き戸を引くと外の蒸し暑い空気と

中のちょっぴりひんやりした空気が混ざり、中に引き込まれる。

駅を出てから30分は経っていた。

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入って左手にすぐ売り場、ゴツゴツしたハードパンが行儀よく並んでいる。

奥には作業場があり、旦那様がパンを焼いていた。

量り売りのシステムで、

やけに大きいパンとゴロゴロ具が入った断面にテンションがあがる。

説明をして下さる奥様の声がお店に響き、

それがお店の空気に溶け込み気持ちいい。

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イートイン席で食べたトマトのパンは

トマトから出てくるジューッとした酸味と

甘さがモチモチのパン生地に染み込んで

夏だなぁと思わず声に出しそうになる。

 

次々とお客さんがやってきて、いつもの、と言わんばかりに

スムーズにパンを選んでいく。きっと皆、定番のパンがあるんだろうな。

 

だって買って帰ったパンがそうだったから。

生活に溶け込むパンの姿が想像できたから。

クラフトのゴマの香ばしさがふわっと香って中の生地はモチモチで。

私はシンプルにそのまま食べたけど、

きっとシャキシャキの野菜を挟んでも、ちょっと甘いチーズを挟んでも美味しい。

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帰りももと来た道を帰る。

ただただ歩く。

ふと後ろを見ると、稲がそよそよ揺れていて、

この先にパン屋があったのが嘘みたいな、そんな感覚になった。f:id:je_si_ka:20180728143551j:plain

 

月とピエロ
住所:石川県鹿島郡中能登町羽坂2-93
電話:090-1635-5919
営業時間:8:00~17:00
定休日:火曜日・水曜日(加えて不定休あり)

https://www.facebook.com/月とピエロ-810894725663596/

【はじめに】パンloverがパン好きになったきっかけ

パンが大好きになったきっかけ&ブログを始めた理由

 

初めてパンのおいしさに衝撃を受けたのは大学4年生の時で

卒業旅行でチェコに行った時の事。

昔から食べることは大好きで好き嫌いはないが、絶対的にパンよりご飯派。

もちろんコンビニで買うのはパンよりおにぎり。

家にあるのはジャムより納豆だった。

食べるパンといえば時々家で

スーパーで買ってきた8枚切りの食パンをトースターで焼いて食べるくらい。

そんな私がチェコで「オープンサンド」と「ベーグル」に出合い

そのおいしさに衝撃を受けた。

パンと具の組み合わせが絶妙で食べ切るのがもったいなかった。

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そこからパンの魅力にずぶずぶとハマっていった。

最初は近場のパン屋さんに行くくらいだったが

徐々に行動範囲は広がっていった。

パン特集の雑誌を読み漁り、旅行の目的パンになった。

外でランチをする日はまず近場にパン屋さんがないか探す、

パン屋さんを見かけたら迷わず入る。

買ったパンは待ち切れず帰り道に食べてしまうこともしばしば・・。

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色々なパン屋さんを巡り、思ったこと・・

素敵な、大好きなパン屋さんの魅力はパンだけじゃない。

そこに行くまでの景色、風景、お店の看板、

お店の扉を開けた瞬間の空気、

 

におい、パンの並び方、ショップカードまでもが

魅力の1つになっているんだ、と。

そう思ったら、そう気づいたらもっともっとパンのことを知りたいと思ったし

せっかく行ったパン屋さんの記録を残しておきたいと思った。

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それがブログを始めた理由。

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